相続対策として不動産の有効活用を図っておきたいというのは、地主ならだれしもが考えることではないでしょうか。ただし、有効活用した物件は承継資産となるので、有効活用も将来の相続税の納税、遺産分割等を踏まえて行っていく必要があります。有効な方法の一つとしてデベロッパーとの共同による等価交換方式を採用したマンションの建設があります。この方法は、譲渡益課税が繰り延べられるメリットを享受する一方で、デベロッパーの資金力、ノウハウを用いる点で比較的リスクの少ない手法と言えそうですが、実行する際にはパートナーの選定が重要と思われます。等価交換比率が妥当かどうか、土地代が適正な時価か、建物代が高すぎていないかチェックが必要です。不動産鑑定士は等価交換事業における不動産の価格評価の面でもお役に立つことができます。
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