規制緩和

 先日の新聞記事に商工センターの卸団地の全域規制緩和申請に関する記事が載っていました。商工センターは私の事務所から目と鼻の先にあり、興味深いところですが、卸団地は都市計画の流通業務地区内にあり、広島市内の流通業務機能として昭和50年当時埋め立て造成され、現在も周辺道路(都市高速)の整備が進められているところです。

 政策的にエリアごとに棲み分けがされているため、各エリアによって衣料、食品、資材ブロックなど非常に特色ある、広島でも希少な地域なのではないかと思います。

 通常、一般の人は出入りしませんし、用事があってもアルパークなどで買い物を済ませる程度ですが(卸売市場なので当然ですが・・・)、中央卸売市場などは、思い付きで言えば東京の築地のような観光名所としても面白いと思います。

 昨今は、買い物をしていても本当に物が安く手に入り、消費者としてはありがたいですが、それだけモノに付加価値がなくなり、事業として非常に厳しいのではないかと感じます。

 日本においては、モノづくり産業、特に自動車産業に支えられている部分が大きいと思いますが、国家戦略としては、産業構造の転換として、環境・エネルギー産業、文化産業(ファッション、ライフスタイル、観光など)、医療・介護・健康・子育て産業、先端技術(宇宙など)を自動車産業に次ぐ新たな産業として成長させたいとしています。

 日本の現状としては、諸外国に比べ、立地競争力が低下している中で何とかしたいところですが、法人税を下げる方向で動いているようです。シンガポールなどは、特に税を中心とする投資コストの低い経済システムを導入し、外資の有望な企業を誘致することに長けている感じがします。