建物の維持管理状況などによって、必要な修繕費用などは異なるとは思いますが、一般的に、建物の寿命期間中の生涯費用(保全・修繕等)は、建物の建設費用の3倍はかかるといわれています。もし、建物の長期修繕計画をお持ちでない場合は、建物調査を取り、建物の物理的な調査を行うことで短期的及び長期的に発生する費用を把握することをお勧めします。特に、緊急的に修繕が必要な個所を把握することが、被害を事前にくい止めることにつながり、工作物責任などのリスク回避にもなるかと思います。
さらに、複数の不動産を所有されている場合は、物理的な調査に加え、経済的、法的側面などからも精査し、現状把握をされることも必要かと思います。
現状把握を通じて、事業の中における不動産コストというものが明確になってきますので、これを機会に不動産の見える化や維持管理の取り組みについて考えるもの良いと思います。
不動産の鑑定評価の利用を利用することにより、不動産の適正な市場価値を把握でき、使用価値の把握も可能です。事業を通じた不動産の使用価値が市場価値を上回るように、コスト意識を持つことが、経営資源を有効に活用できたかどうかチェックするうえで重要と思います。
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