土地届け

現在、全国で、所有者が分からない農地や森林が増えているとのことです。これは、実際仕事を通じても実感する機会がありました。主には、相続の際に登記や届け出などの手続きを行っていないということが、原因の大きなものとしてあるようですが、相続した本人も土地の所在が分からないし、届け出がないと土地の所有者に連絡が取れないということで、後々困ることが出てくるように思います。

国土交通省が行った調査では、居住地と異なる市町村に農地・森林を所有している「不在村所有者」のうち、相続時に登記や届出等の手続きを何も行っておらず、所在の把握が難しい者が約16.4%ということでした。

速やかな災害復旧工事ができなかったり、一定規模の農地・森林をとりまとめて効率的な利用を図る際に障害となるおそれがあるとされます。

行政では、持続可能な国土管理の実現のため、所有者の所在把握が難しい土地を今後増大させないために農地・森林を相続した際に、必要な届出や登記をすることの重要性を説いています。農地は平成21年12月以降、森林は平成24年4月以降、届け出が義務付けられています。