経済産業省のキャッシュレスビジョンによると、世界のキャッシュレス決済比率の状況(2015年)は、1位の韓国はおよそ90%、中国は60%、カナダ、イギリス、オーストラリア、スウェーデンと続きアメリカ45%、日本は18.4%という数字となっています。現金を好む日本の国民性など理由は様々ですが、日本での現金(お札)流通高は106兆円とのことで、キャッシュレス決済比率は諸外国と比べて相対的に低い数字になっています。グローバル経済の進展で、諸外国からの日本への出入りが増えていることやQRコード決済などの進展も相まって、キャッシュレス化への流れは加速しています。現金に慣れているため少し戸惑いはありますが、現金決済インフラの維持の直接的な社会コストは年間1兆円を超える試算もあるようです。コスト削減や利便性の向上、そしてデータの利活用を通じた生産性の向上を目的に、キャッシュレスが当たり前の世の中になっていく印象です。